
祇園祭(前祭)の山鉾巡行は、毎年7月17日に行われる祭り最大の見どころです。前祭では23基の山鉾が四条烏丸を出発し、四条通や河原町通、御池通を巡行します。巡行の先頭を務める長刀鉾には、生身の稚児が乗り込み、神聖な役割を担います。巡行中には、車輪をきしませながら大きく方向転換する「辻回し」が披露され、多くの観客を魅了します。山鉾は「動く美術館」とも呼ばれ、豪華な懸装品や精巧な彫刻、美しい染織品などで飾られており、日本だけでなく海外の文化や技術の影響を受けた装飾も見られます。山鉾巡行は、疫病退散や無病息災を祈願する祇園祭の中心となる神事であり、千年以上にわたり受け継がれてきた京都の伝統文化を象徴する行事です。その歴史的・文化的価値は高く評価されており、多くの市民や観光客が沿道に集まり、京都の夏を彩る壮大な祭礼を楽しんでいます。